「アルバイト・パート比率の高いお店の店長」と「高校野球の監督」。
えっ、どんな共通点? … そう想われる方もいらっしゃるかもしれません。
アルバイト・パートさんの比率が高い企業様や、各店舗の店長様にお話を伺っていると、
「いろいろ手間暇かけて、教えたり育てたりしても、
結局学生さんは2〜3年で辞めてしまうし…」と、
アルバイト・パートさんへの教育や育成に消極的になっている方にも、時折出会います。
正社員と比べ、その人材にかける労力のわりに、
結局、組織として何も蓄積されていかない…。
せっかく創った組織やチームも、数年で変わってしまうし…と仰るのです。
そんな時、私はまず「高校野球の名監督」を例えにし、話をさせて戴くことがあります。
高校野球の選手達も、同じように2〜3年間で卒業し、
毎年入れ替わっていきます。
けれど、
甲子園の常連のようなチームは、“選手=人”がどう入れ替わっても、
チーム力は高いまま。毎年毎年“ 人 ”が入れ替わっても、ほぼ毎回、
甲子園に出場する高校もあったりします。
そんなチームの監督さんは…。そう、お伝えした瞬間、多くの方が、はっとされるのです。
そこには、選手が毎年入れ替わることに消極的になるのではなく、
人が入れ替わり続けても、その度ごとに、そのチームを磨き続けている…
まさに名監督がいらっしゃいます。
名監督は、選手が入れ替わっても、
毎年毎年強いチームを作り続ける…という強い想いをもち、
そのコツを知っていて、延々と実践し続けています。
名監督が“選手が入れ替わる”中でも「常に勝ち続けられるチーム」を
創りだす想いとコツを、アルバイト・パート比率が高いお店の店長さまに、
そのまま応用しましょう!…というわけです。
人が入れ替わることを嘆くのではなく、
入れ替わっても入れ替わっても、変わらぬ想いで甲子園に導くべく「チームを磨き続ける」。
そういう意味では、たくさんのアルバイト・パートさんを抱える店舗を、
何年も何年も活性させ続けている店長さまは、
まるで高校野球の名監督と、同じ想いがあるのかもしれません。 2011.02.23